私は精神的ひきこもり傾向の人間だ。
自分のココロという家にこもってしまいがち、ほうっておくと。
歌を作るという「アウトプット」の行動は
何らかの「インプット」がないとできない。
つまり、人と接したり、他の芸術に触れたり、
様々な景色を見たり・・
そんなインプットが全く違う姿となって
私の中からアウトプットとして出てくる。
インプットのない無理なアウトプットは
単なる自己満足で、人に聴かせられるものではない。
ってなことをここ数年でよおく学んで
ひきこもりの自分をときどき戒めている。
今日も数日間の精神的ひきこもりから脱すべく
まず本をどっさり買った。
(この行動は毎回儀式のように行われる)
そして、いったん心を開くと
町でも電車でも人の声がよく聴こえてくる。
今朝、くしゃみと鼻水が止まらなかったので
「風邪はひく前に来い」と言われている近所のお医者さんへ
さっそく予防薬をもらいに行った。
受付でおじさんと先生が話している。
「だんだん知ってるヤツがいなくなる、
次は俺の番だな、もう62だしな」
すかさず彼と同年代の女院長先生が
「何言ってんの、あと20年は平気よ」と。
おじさんは
「20年かぁ・・退屈だなぁ」と言った。
退屈か・・。
そうかもな
分かる気がする。
女先生も言った。
「そうだね、20年でいいな、
それ以上はいいや」って。
日々を朗らかに生きることは
それほどエネルギーのいることなのだ。
電車の中の優先席で、高校生の男の子3人が
お行儀悪くふんぞりかえって
携帯の写真を見せあってた。
若い車掌さんが来て
「優先席では電源を切ってください」ときっぱり言った。
男の子たちは「あっ、すいません」と顔を赤らめて
素直に携帯をポケットにしまった。
なんだ、かわいいじゃん。
いろんな人が、いろんなふうに生きている世界で
私もこうして生きている。