東京湾クルーズライブ。
今夜は雨上がりで、空にうっすらと霧がかかり、
お台場の明かりが
いつもよりロマンチックに見える。
今回は趣向を変えて、
ボーカルのハーモニーをたっぷり楽しんでいただこうと、
「キャトルセゾン」のアレンジャーの織川ヒロタカさんに
来ていただいた。
彼のボーカル力には絶大な信頼がある。
彼の曲も交えて、二人でコーラスをしあって歌い、
私もとても楽しませてもらった。
アンコールをいただくと、
「じゃあ、皆さんもよく知っているカバーを一曲」
と言って織川さんがギターを弾きはじめた。
聞き覚えのないイントロ。
知らない曲か・・
と思ったのも束の間、彼は
「あの頃の僕ら、やけに強気で・・」と歌い始める。
なんと「向日葵」!
歌を作り始めて何年にもなるが、
プロのシンガーにカバーをしてもらったの初めてで、
男の人の力強いボーカルとギターの演奏では
曲がまた違うパワーをもって流れてくる。
うれしい・・。
私はただただ感動と驚きで
歌う彼をじっと見つめていた。
ミュージシャンという人たちは
ときどきこんな粋な計らいをして
幸せな気分にしてくれる。
またやられてしまった。