今日はとってもお天気がいい。
そしてちょっと妙なほどにあったかくて
春みたいだ。
起きて顔を洗うなり、家中の窓を開け放して掃除。
ダイニングの椅子のクッションも洗濯機で洗って干した。
掃除をすると、いい「気」が集まってくるような気がする。
と、書いたのに、急に眠気が襲ってきて
ううっ、昼寝したい。
ソファで本を抱えて、ちょっといくか。
そういえば、先日読んでいたあるエッセイの話。
同世代の女性が書いたもので、
ダイエット料理がこの本の趣旨。
軽快な口調で読みやすく、
清潔感や几帳面さ、ナチュラルさの漂う
お店でいうなら自由が丘の雑貨屋テイスト。
なのに、これを読んでいてずーっと感じていた
妙な居心地の悪さがあった。
で、それは何かというと、
この人がとても幸せだということだ。
それ自体はとても素晴らしいことなのだけど、
自分の幸福が嬉しくて嬉しくて、
抑えきれずに文章に出まくっている。
夫は不器用だけれど心優しくて
たまに料理も手伝ってくれる。
子供は生まれたころから
添加物のないものばかりを食べさせているので、
ジャンクフードはうけつけない。
たまに家族で食べるスィーツは
代官山の高級洋菓子店のものだけ、
高級なものは、やっぱり体にいいのだ、と言う。
私のイジワルな見方かもしれないけれど、
自分が、善良な夫やかわいい子供と、都心の一等地で、
上流かつ賢明な暮らしを営んでいることを
あちこちでプンプン匂わせている。
それをどうしても感じてしまう本。
幸せな暮らしに、魅力や憧れを純粋に抱かせるか、
それとも多少なりの居心地の悪さを感じさせるか、
そこは文章の書き方の問題だ。
まあ、その人柄の問題と言ってもいいのだけど。
不特定多数の人に向かって何かを発信している以上は
気をつけなくてはいけないことだ。
傍若無人な子供のように
寛容な受信者たちにそれを「許容」させるようでは
ダメなのだ。
私もいろいろ考えるところがあった。
学ぶことはまだ数限りない。