ピアノの松田さんのニューアルバムのレコーディングに
陣中見舞いに行く。
このプロジェクトでは、
野口さんが総合ディレクターとなり、
アレンジャーの織川さんがエンジニアとして参加、
また二人ともドラムとギターのプレイヤーとしても
参加している。
二日間のレコーディングで
11曲を録り終える職人集団の仕事は見ていて圧巻だ。
松田さんのピアノもすべてテイクワン。
(一度の本番だけで直しがないこと)
アドリブで弾くフレーズも
ものすごく官能的でオシャレだ。
野口さんのドラムは言うまでもない。
彼のブラシが入ると、
格段に曲に温度が加わり、生気が吹き込まれる。
私はこのレコーディングの現場に
今こうして身を置いていること、
出来上がりつつある音楽を生で体感し、
彼らと言葉を交わせること、
それらの事実に改めて感動を覚えて、
あの日会社を辞めて、
この道を目指したことに感謝した。