ここ数日、ぽっかりと休みだ。
のんびり本を読んだり、
しーんとしている部屋の静寂を
ただひたすら楽しんだりして過ごしている。
静かだということは、何よりの贅沢だ。
心を自由に遊ばせることができる。
そこで私はいろんなことに思いをはせる。
一人旅に出ようかな。
新幹線なんかじゃなく、
普通の電車にガタンゴトン揺られて
駅弁を食べたりして。
となりに座ったおばあさんなんかと
おしゃべりをして。
でも夜、初めて泊まる旅館の部屋で
慣れない匂いの布団に
一人ぽつんとくるまっていることを思うと、もうダメ。
この夢想は、そこで途切れる。
ようは恐がりなのだ。
この自分の家でさえ、慣れるのに2年くらいかかった。
自分の温度がすみずみにしみ込むまで
その場所が信用できない。
これさえなければなぁ、もっとアクティブなのに。
とりあえず、映画でも観にいくか。