今朝も偶然一緒。
三軒隣のおうち、だんなさんがお仕事に出かけるときに
エプロン姿の奥さんが道まで見送りに出て、
だんなさんが見えなくなるまで、ずっと見守ってる。
もうすぐ見えなくなる、というところで
だんなさんが後ろを振り返り、手を振って、
また少し歩いて、手を振って
そして見えなくなる。
50代くらいの仲の良さそうなご夫婦。
その白い大きなお家の玄関には
「グルメ・サークル」とアルファベットで書いた
トールペインティングのかわいい看板が下がっていて、
奥さんはお料理の先生なのかな。
前を通るたび、シックで大きなダイニングに並べられる
数々のごちそうを思い浮かべ、うっとりする。
すごく幸せなお家に思えるけれど
幸せはその人たちがつちかって作るものだ。
ラッキーだけの幸せなんて、きっと有り得ない。
お二人が何十年かかかって作り上げた幸せと、
そして、夫婦という形。
私が昔一緒に暮らしていた人も
私があんなふうに見えなくなるまで見守ってあげたら
きっと嬉しそうに振り返ったに違いない。
幸せは、そうやって少しずつ作るものなんだ。