ランジェロのライブも2回目となった。
チームワークもかたまってきて、
なんだか満たされていく感じ。
昨日は小さなライブハウスのアットホームなライブで、
それこそお家のパーティーか何かで歌っているようで、
お客様もすごく身近。
いつもより自然体で歌えたような気がする。
それにしても、
平日の忙しいときに仕事を切り上げて
駆けつけてくださったお客様のことを思うと
ほんとに頭が下がる。
どんなときもハンパなことは決してやっちゃいけないなと
今いちど肝に銘じる。
でも、楽しかった。
メンバーとご飯を食べながら、
静かにじんわり「楽しかった…」と思った。
若かったころは、音楽をやるのがうれしくて
その場所にいる人たちも、空気も何もかも
まだまだ未知の世界で
とにかくどんどん突っ走って、ただただ、はしゃいでた。
道は果てしなく前にのびていて
それをひたすら進むことしか考えてなかった。
10年近い歳月を歩いてきて、
すべてのことが地道な努力の先にポツンと小さな実をつけることや、
今の自分が歩いていられるのは
ずっと昔から静かにそばにいてくれる人達がいるからだということや、
昔の自分がいかに浅はかでバカだったかということが
うっすらと見えてくる。
ここからがすべての始まりのような気がするのに、
ここにはもう若くはない自分がいて、
それは怠け者だった自分への当然の報いでもあるだろうし、
人生というのは、それほどに短いものなのだとも思う。
でも、そのことに慌てふためいたりすることはないくらいに
私は大人になった。
そのことに静かに安堵する。
ごたくをならべてもしょうがない。
いつかタイムアウトが来るまで
自分にできることを、自分の速さで
コツコツとやって、
小さな実をひとつずつ実らせることにしよう。