デジタルパーマというのを初めてやってみた。
アシスタントの女性が
「初体験ですね」と言ってニッと笑う。
このデジパーってのがすごくて
髪の毛を巻くロッドの中心に電極みたいなのがついていて
これを頭に何本もつけてもらったあと、
何十本もの電気コードを
それぞれのロッドにつないで熱を送るのだ。
たくさんのロッドで巨大化した頭から
数えきれないほどのコードがのびて
それが、青い光がピカピカ点滅するマシーンにつながっている。
さながらSF映画で脳を改造されてしまう人間の姿。
これは写メで撮ってみんなに見せたいぞ、と思わせる
ひさびさのショットだった。
となりの席で髪を切ってもらっていた小さな男の子が
興味津々で私を見つめていたので
すかさずピース。
これは4時間近くかかる大作業で、
長い間椅子に座っていたので
美容師さんの技のウォッチングを楽しんでいた。
技術者の仕事を見るのが好きなので
髪をやってもらっている間は雑誌を読まず
いつも彼らの手さばきを見て楽しむ。
日曜の朝だったせいか、セットをしに来ている女性も多くて
鏡のむこうに、たくさんの技を拝見することができた。
洗いっぱなしの髪でスッピンの女性は
ヘアメイクさんの手で
みるみる女優さんのようになっていったし、
ロングヘアの女性の髪が
雑誌のモデルのような艶やかなアップになったりするのを見て
ものすごく興味深かった。
尊敬するなぁー、手に技術を持っている人たち。
できあがったデジパーは私の理想どおり。
なぜこうしていつもきちんと要望に応えてくれるのだろう、
プロがプロたるゆえんだ。
今回のライブがたまたまお休みの火曜日なので
私の美容師さんが来てくれると言う、感激だー。
彼をがっかりさせないように
うまくブローできるといいのだけど。