春、そして夏を過ごした。
最近の私はといえば…
と書き始めて、どう表現したらいいのか迷う。
正直に書くとネガティブオンパレードになってしまいそうな
そんな仕方のないお年頃…。
気持ちは前向きなのだけど、
どうも体がついていっていない感が強い。
お友達が貸してくれた
「40代大人女子のためのお年頃読本」によると、
今、私たちは第二の思春期で、
何事にも傷つきやすく、情緒不安定なんだそうだ。
まあね、12〜13歳の思春期に比べたら、
この第二弾は、そうなってしまう現実的要因が富士山ほどあるしね。
とにかく日々の生活を自分なりに楽しもう。
あなたは頑張り屋さんで、愛らしい存在。
気楽に気楽に、自分をときには甘やかしてあげよう。
大丈夫だよー!
というメッセージ。
ここを上手に乗り越えると、
心豊かな熟年の生活を迎えられるそうです。
でも、毎日、倒れそうになりながら生きている私に、
ジャスト・オン・タイムで、そんな本を貸してくれるお友達。
そんなお友達がいることの方が
私にとっては大きなことだ。
彼女は本屋さんで、このタイトルを見つけ
きっと私のために買ってくれたんじゃないかとさえ思う。
離れた場所で自分を思ってくれる人がいること。
これだけで、ヨレヨレでもヘロヘロでも
今日を朗らかに生きられる。
この夏は、いくつかの素晴らしいライブを見た。
中でも楠瀬誠志郎さんのライブは圧巻で、
彼は10年ぶりくらいでステージに戻っていらしたのだが
入念に復帰の準備をされて、
本当に完璧なステージだった。
お客様からお金をいただくということは、
こういうことなんだという気持ちが強く胸に響いた。
彼の歌い方は丁寧で繊細で
愛する人を大切に胸にいだくよう。
ステージに立つ姿は自信に満ちあふれていて、
スポットライトではない、内側から輝く光がまぶしかった。
日本にも、こうしてアーティストたるアーティストが
存在するんだな、と思い、誇らしい気持ちになった。
誇らしい気持ちになるということがまた新鮮で嬉しかった。
時として、もはや人生の終末を歩いているような気分にもなるが
自分より先輩の方々が切磋琢磨していらっしゃる姿を見ると
自分はまだ道なかばなのだと思い知る。
ここで止まれば、それまで…
というより、Nobody cares.
そよ風が吹くより静かに、
何事もなかったかのように時が流れ、土に還るだけだ。
だから、結局どっちでもいいんだ。
歩く速度やどこまで歩いたかを
数字で測るものではない、人生は。
マイペースで、今日をどう生きるか。
肉体は死へ向かっていても
魂は成長をし続ける。
それが生まれてきた意味。