早起きして、1本目のダイビング。
久しぶりのボートダイブにちょっとドキドキする。
ガイドのお兄さんが
「じゃ、エントリーはジャイアントで」と言う。
「ジャイアントって何だっけ?」と
思わず友だちに聞いてしまう。
船から立ったまま海に飛び込むエントリー方法だ。
私は何を血迷ったか
オクトパス(仲間のエアがなくなった時の
非常用レギュレーター)をくわえてエントリーしてしまい、
それがあろうことか、
空気よりも海水を多く送り込んでくるやつで
潜行途中でパニックになった。
こんな怖い思いをしたのはダイビング歴で初めて。
(まあ、ダイバーとしては論外の恥だけど)
死にそうになって浮上して、
今日はもうやめたい、と思っていたら、
「さあ、ちゃんと空気吸って、いきますよ!」と
お兄さんが優しく容赦なく言う。
ならば行くか、仕方ない。
でも行ってよかった。
1mくらいのサメがいっぱい泳いでいて、
あまり見ることのできないカマスの群れや
美しい魚たちに会えた。
ダイビングは味わった恐怖をそのままにしておくと
次に潜れなくなるのだ。
船に上がって、ボートの心地いい風を受けながら、
なんでこんな危ないスポーツを
遠くからわざわざ飛行機でやってきて
毎回やってしまうのだろう?と考えた。
でもまた来ちゃうんだよなぁ。
水着に短パンで
プラプラと歩いてホテルへ帰ってきて
シャワーを浴びて
クーラーのきいた部屋で
メロンパンを食べながら日記を書いている。