自分のサイトをリニューアルするというのは
引越しに似てる。
朝起きると、まったく違う景色が広がってるんだけど
今日からここが自分の家なんだなって、
窓を開けて深呼吸するみたいな。
今回の新しいおうちから見る景色は、すがすがしい。
深い森の中にひっそりとある泉の
その水面を思い出す。
トップページで聴こえる、あのしずくの音が
インスパイアさせるのかな。
長い間、私のウェブデザインを手掛けてくれている
服部祐民子さんは、
あのしずくの音みたいな人だ。
普通の女の子が当たり前のように使う媚びとか、
おもねりみたいなものが全くなくて、
それでいて、深い人間味と温かさを持ってる。
少ない口数の中で発せられる言葉には
真実以外の不純物は決して含まれない。
彼女の数々の作品には、
そんな彼女の視線と、作りものではない真の優しさが
静かに水をたたえている。
私は誰もかれをもアーティストと呼ぶ現代の風潮が嫌いで、
万一自分がそう呼ばれるようなことがあると
逃げ出したいような気になる。
アーティストというのは、
世界できっと、数えるほどしかいない。
それくらいの価値のある言葉であってほしい。
だけど、服部さんは、私の定義するところの
アーティストだと思う。
それは誰にも真似することのできない、
天から与えられた資質なのだと、
彼女を思うたび、そう感じるのだ。