ブラシ&ピックスのライブ。
今日はピアノの松田さんがゲストだ。
楽屋は、野口さんとギターの岩田さん、
マネージャーの葉子さん、松田さん、
昔からお世話になっている服部祐民子さんのマネージャーの
大山さん(ブラピの日はいつも舞台監督として活躍してくれる)
という顔ぶれ。
私にとっては、なんだか親戚の集まりのような
親しみと落ち着きがあった。
岩田さんは私が初めて青山のマンダラでライブをやったときに
サポートしてくださったギタリストでもある。
右も左も分からないくせに、とんでもないワガママ娘だった私を
嫌な顔ひとつせず、しっかり支えてくれた。
この場を借りて改めてお礼とお詫びを言いたい。
ゲストということもあって、
今日の松田さんはお酒も適度に召し上がりつつ、
始まる前からイイ感じになっていた。
私は何だか楽しい予感でワクワクする。
本番は予想どおり、ブラピと松田さんのおしゃべりで
場内は明るい笑い声に包まれ、
職人芸の極みの3人の演奏でシンとなり、
曲が終わると、大きな拍手の渦。
松田さんのピアノはやっぱり素晴らしい。
それは誰もが断言することではあるが、
私は、このひとのピアノが、好きだ。
今日は、松田さんの最新アルバムの「レクイエム」に入っている
「渚にて」が演奏された。
いつもはCDで楽しませていただいているものを
久しぶりに生演奏で聴かせていただき、
ジーンとなる。
自分の心の中に透明の液体が入っているとすれば、
その液体の濃度と松田さんのピアノの音色の濃度は
限りなく近くて、とろんと馴染んでいく。
ふだんの松田さんの、
さっぱりしていて、どこか天然で、愉快な人柄のどこに、
この音色の源流があるのだろうと、
昨日はそのことをことさらに思った。
それも彼の深い魅力の一つかもしれない。