正装をした雅子さまの隣で
皇太子さまはとっても嬉しそうだ。
彼のあんな笑顔は今まで見たことがない。
愛しているんだなぁ。
生きることがしんどいとか、つらいとか
そういうときは、
えてして自分のことばかり考えている。
自分を愛してくれている人のことを
すっかり忘れている。
もしその人を失うことになるくらいなら、
自分のちっぽけな哀しみなんて、どーでもいいことの最上級だ。
見つめるべき場所を
いつもちゃんと見つめていること、その難しさ。