今年最後の花火大会にどうにか間に合った。
何年か前まで川のほとりに住んでいて、
夏は缶ビールをひとつ持って
一人で花火を見に行ったものだ。
土手に座りこんで大輪を見上げていると
涙がとめどなくあふれてきて
それは心の澱を流し出してくれてるようで
とても気持ちよかった。
この日の花火は、遊園地の空に上がる花火で
ネオンに彩られた乗り物たちの上空では
なんだか人工的に見えた。
歩いてきた年月のことを思った。