江ノ島へ行く。
妹と、妹のだんなさんと、私と3人で浴衣を着込み、
ワーゲンで出発。
絵づら的にちょっと変わった集団。
今日はブラシ&ピックスとロックソルトレーベルの
ジョイントライブなのだ。
妹の家で浴衣を着せてもらい、
江ノ島までは2時間のドライブ。
帯が苦しくて車中もつかと心配だったが、
ラジオから流れる山下達郎さんのおしゃべりと歌を
3人で楽しみつつ、海へ到着。
海だ、海だ、青春の時をたくさん過ごした湘南。
カーステレオで、ごう音を鳴らしながら、
水着を来た若い子たちが車で通りすぎていく。
ほんの少し昔(そう思えるのだが)の
私と同じ姿だ。
今思えば、世界の主役のような気分でいた。
何の目的も持ってないくせに・・。
いっぱしの悩みを抱えていたようでも、
若くて、傲慢で、
本当は怖いものなんてなかったのかもしれない。
あれからの長い年月が
人をどうやって変えていくのか、
そのことを思った。
着物を来ていると、古き良き日本人になれる。
背筋が伸びて、
自分がいつもいかに大股で歩いているかも
思い知らされる。
ライブ会場で会ったお友達に
「まみちゃん、おとなしいね、大丈夫?」と
心配された。
ジーンズ以外のものを着ない私にとっては
たしかにフツウではない状態。
よかった、着替え持ってきて。
かくしてライブも盛況のうちに終わり、
私は浴衣を脱いで、西洋スタイルに戻る。
急に食欲も湧く。
自分の浴衣姿に自信が持てなかったけれど、
帰り際に野口さんが
「かわいかったよ」とひとこと言ってくれて
どっと安堵。
何だかとても盛りだくさんな感じの
夏の終わり。