友人の結婚式。
私が会社を辞めてアルバイトをしていたころの仲間だ。
当時彼女はまだ大学生で、
礼儀正しくて、朗らかで
彼女がそこにいると
小さなお花が明るく咲くような子だった。
この結婚式は、とにかく泣けた。
彼女と、だんなさまと、そのご家族の真心が
直球で伝わってきて、
心が幸福で満たされて、涙となってこぼれてしまう。
出席する結婚式で
歌を歌わせていただくことは多いのだが、
彼女は数ヶ月も前から常に私のことを思い遣って
丁寧なメールをたびたび送ってくれたし、
花嫁だというのに、当日の気遣いさえも万全で、
こんな花嫁はとにかく初めてだった。
当日は100名近いお客様すべての席に、
彼女の手書きの手紙が添えられていた。
ご両親にお会いしてお話しをすると、
彼女がなぜこのような人に成長したかが、
瞬時に理解できた。
そのことも大きな感動だった。
すべてのことは、人の心が司っている。
偽りのない心を持って何事にも臨まないと、
すべてはつくりものになってしまう。
そして、その心は、一夜で作り上げられるものではない。
愛というバトンで、
親から子へと受け継がれて、育まれていくものなのだ。
そんなことを確信した日。