中学の同窓会に行った。
同窓会というものに足を踏み入れたのは
これが生まれて初めて。
ずっと長い間、
日々の人との関わりをこなすだけで精一杯だった。
自分が何者かが分からず、迷って、探して、立ち止まって・・
そんな日々に、遠い昔の友人に会って
何を話せばよいのか分からなかったから。
昨日は部屋に入るまで、少し怖かった。
みんなの顔も名前も思い出せないかもしれないし
話すことが見つからないかもしれないし。
なのに、みんなの顔を見たとたんに
記憶はスルスルとたぐり寄せられて
15歳のときと何も変わない空間になった。
男の子たちとは、昔は照れくさくて
あまりちゃんと話をしたことがなかったけれど
昨日はまるで、ずっと気の合う友だちだったみたいに
気軽に話ができて、なんだか不思議だった。
すっかりおじさんになってるかと思いきや、
みんなビックリするほどステキになってて
ちょっとドキドキしたり・・。
女の子は,みんなきれいになっていた。
子供を産んだり、仕事をしたり、
それぞれの人生を精一杯やってきて
その時間の積み重ねが顔に表れているような、
そんな凛とした美しさ。
自分が迷い続けた日々も
私の中でちゃんと生かされてるのかもしれない。
彼女たちの笑顔を見て、そう思えた。