今年も、はや4日。
しかし何だな。
お正月より、年の瀬の方が好きだな。
人々が何だかそわそわしていて
きっとワクワクしていて
町の魚屋のおばちゃんが、
「おいしいよ!」って
威勢よくダシ巻き卵を包んでくれたりする。
「よいお年を」なんて言い合って
寒い夜道をポケットに手をつっこんで背中を丸めて歩く、
何となくワクワクしながら。
お正月は明けてしまうと、そっけないもんで、
テレビのワーワーばか騒ぎと残ったおせちが停滞感を倍増させ
スーパーに行くと、お餅やかまぼこが山積みになって売られていて
飽食&低文化の日本を今年もまた初・反省。
遅ればせながら初詣に行った。
私は深大寺がお気に入りで、
初詣じゃなくても一年じゅう何度でも行く。
こじんまりしているが、
お団子屋さんやお蕎麦屋さんがたち並び、
ちょっとした江戸の風情で
お団子をかじりながらお茶を飲んで空を見上げ
はあ〜あ…なんていってると
人生もつまりその程度のもんだと分かり
空っぽの幸福に浸れる。
4日はさすがに普段よりだいぶにぎわっていて
お団子屋さんも大忙しだった。
初詣のおじいちゃんもおばあちゃんも
おじさんもおばさんも子供も
みんな笑顔でお団子をほおばっている。
その顔、顔、顔を見ていたら
ああ、幸せだあ〜と思う。
この決して永遠ではない瞬間を
今年はことさらに愛おしく思う。
笑おう、今はとにかく笑うんだ。