5月だぁ。
あとちょっとで一年の半分が終わってしまう。
でも、だから何だというのだ?
去年よりも、その前よりも、
時の流れのはやさに執着しなくなっている。
以前は、どこかへ引きずっていかれることに
バタバタ抵抗し続けていたけど、
今はハイハイという感じで
手を引かれるまま、歩く。
まわりの景色を、ゆっくりながめながら。
山田詠美さんの小説に
「晩年の子供」というのがあった。
晩年という言葉は、嫌いじゃない。
まだ良く見えないのだけれど
人生の意味が、おぼろげながらに
やっと目の前に現れるとき。
それが心の晩年のような気がする。
なんて、のんきなことを言ってるのは
私くらいのものだろう。
友だちはみんな、小さな子供を育てたり
社会の戦士として闘ったり、
毎日が怒涛の日々で、それどころじゃない。
そこでいつも思う。
私に与えられたこの時間を
どう使うか。