年が明けた。
いつもと変わらず、私らしく年越しをした。
仕事の仲間と軽くビールで乾杯をしたあと
家に帰り、お風呂をわかし、
軽くご飯を食べたあと、じーっと湯船につかって
体が冷えないうちに寝る前の体操をして、
加湿器をばっちりかけて
11時半に寝た。
朝は期待どおり素晴らしい朝日で、
寝癖のついた頭のまま、
新しい年の太陽に手をあわせた。
この太陽がなかったら、
今日という日を迎えられなかっただろう。
ふと、そんな気がした。
昨年は「絶望」について、よく考えた。
人はなぜ絶望するのだろう、と。
それはきっと、大人になって、
知りすぎるからだろう。
何もかも分かってしまって
(そんな気になって)
行き場をなくしてしまう。
無邪気に明日へ進めなくなってしまう。
老いを人間らしく生きてゆくには、
絶望を手なづけなくてはならない。
そこにあると分かっていても、
朝になれば昇る太陽を見て、
自分の中にある小さな光を見つける。
「君がいてくれれば
    それだけでいい」
ステレオから歌が流れてる。